

立石 悦子
八百万・天の岩戸(やおよろず・あまのいわと) プロジェクト
《 事業概要 》
・日本全国をトレーラーハウスとステージトラックでまわり、各地域の自治体や企業と連携し、その土地の文化・伝統・歴史を伝える出前講座を実施。
・滞在中は夏祭り、伝統工芸の体験会、神楽、地元飲食店の屋台など”美味しく・楽しく・笑顔でにぎやか”なイベントを開催。
・声を掛け合えるつながりを生む、出会いの場、そして参加者同士をオンラインで継続的につなぐ。
・講座の参加費、企業の協賛費、トラック壁面広告料、補助金などを収益とする。
《 経歴・想い 》
“子どもたちの目が一番かがやいたのは、
「え!うちの近所にある神社、そんなにすごいところなの?!」
と知った瞬間でした“
◆◆◆
出雲の、とある神社の宮司さんから地元の小学校でみた子どもたちの様子をお聞きしたことがあります。
・とにかく自信がない。
・おどおどしている。
・物をはっきり言えない。
・自己肯定感が低い。
・自由に好き勝手やるけど、責任や義務がかかってくることからは逃げようとする。
どうしてだろう?どうしてだろう?
出雲ってすごい場所だし、日本ってすごい国なのに、どうして子どもたちがこんな事になっているんだろう?
◆◆◆
だけど、宮司さんはこうもおっしゃいました。
”君たちの家の近所にあるあの神社ってね、こうこう、こういう歴史があって、物語があって、
実はすごいとこなんだよ。出雲って、日本ってすごいところなんだよ!”
という話をした時に、子どもたちの目が一番かがやいたんですよ。
「え!あの神社、そんなにすごいところなの?!」
「すっげえ!すっげえ!知らなかった~!」
◆◆◆
考えてみたら「自分たちってすごいんだ!」と思える、自信や誇りを、今は大人が持っていません。社会も持っていません。
大人も不安、どうしたらいいかわからず右往左往している。
そんな背中をみて育っている子どもたちが、自信と誇りをもてるわけがないですよね。
だからこそ、
「自分たちって、実はすごいんだ!」
と、気づける場が絶対に必要です。
◆◆◆
失ってきた、捨ててきた、不要だと思って手放してきたものを、今もう一度、手にして、つなげて、育てて行くことが
日本の未来を輝かせて、子どもたちに希望を渡すことにつながると、私は信じています。
気づかなかったけど、自分には、受け継がれてきた文化・伝統・歴史・神話・つながりや心がある。素晴らしいものがあるんだという誇り。そこから生まれる自信。
先人が、命をかけて守ろうとしてくれた、このつながりを、誇りと自信を。
もう一度取り戻そう。